2019年12月25日

上から目線の"救済"

氷河期救済とかさ、まぁやらないよりは良いとは思うんだよ。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6346170
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だけどね、この施策が本質的には問題の解決にはなってないと思うんだ。

なんていうかな、企業にしても行政にしても、何が問題で、何が原因で、それを潰すには何をしたら良いかって考えられていないような気がするんだよね。表面的って言うか。


氷河期世代の問題ってなんだと思ってるんだろう、みんな?

新卒での就職が不本意だったことか。
ニートや非正規がいっぱいいる事か。
精神病んでることか。
結婚しないで子ども作らないことか。

全部違うとボクは思う。

ボクは、氷河期世代の抱えてる問題って、幸福になることが極端に難しい人たちを、世代という区切りで作り出してしまったことにあると思う。それは、日本社会において幸福になる方法が極めて限られた特定の方法しかないことを意味している。

新卒で就職し、正社員としてキャリアを積み、健全で社交的な精神を持ち、適齢になれば結婚して家庭を持つ、そうした標準的な(!)人生でなければ幸福になり難い社会なんて誰か望んだんだろうか。


最初の就職が上手くいかなくても、別の仕事に不利益なく移れたら良い。
ニートでも非正規でも幸福なら何の問題もない筈だ。就業できなくても安心して生きていければ良い。
非正規でも十分な収入を確保し、差別されず、将来の不安を取り除かれていれば何の問題もない。
精神病んでいたてって、支援が受けられ、治療に向かうことができれば良い。いや、そもそも精神を病むことは不幸なことだろうか、とすら思う。なんとなれば病んだままでもそれなりに幸福に生きていくことだって可能なはずだ。
結婚しなくても、差別されたり異常者扱いされたり、老後の心配がない社会ならそれで良い。
子どもが居なくても持続できる社会保障制度になっていれば良い。


だけど、絶対に行政はそこには目を向けない。

どんな制度も考え方も、幸せになるための手段に過ぎない筈なのに、その目的を忘れて現状の社会のあり方に固執するのは何だろう?

ニートをやめさせて就業させよう。
非正規を正規「引き上げて」やろう。
ひきこもりを"治療"してやろう。

・・どれもこれも、既存の仕組みから排除して、20年もの取り返しがつかない時間を失わせておきながら今更ムリヤリ既存の仕組みに掬いあげてやろうという発想だ。

果ては、結婚できるようにお見合いサービスだ、なんてナンセンスなこと始める地方自治体まで出るという。真面目にやってんのかね、これ。

なまじ"氷河期"が終わって、盛り返した時期があるから始末が悪い。
(少なくとも氷河期世代よりは)簡単に幸福になる標準的なルートに乗ったヤツが、、そこに乗れなかった人に対して、自分の標準的なルートを決して壊さないように注意しながら、少しだけそこに掬いあげる構図に見えてくる。

そしておそらく言うだろう。
「チャンスは与えた。あとは自己責任。」

この施策を見てもわかるよね。
百万人単位の氷河期世代に対して100人、1,000人なんてないも同然。

地獄にクモの糸たらしといてさ、必死で縋り付くのを見て天上からせせら笑ってるようにしか見えないね、ボクには。
で、救いの手は差し伸べた、と自己満足に浸ってるの。


本当はさ、別に既存の制度だって問題なく、ニートもひきこもりも、ボクみたいな陰キャコミュ障変態野郎も、少なくとも経済的にはそう困ったりはしないはずなんだよ。

生活保護に厳しい要件なんて本当はない。収入があったって、最低限度に満たなければ差額支給だってできる。居住要件なんてありはしない。自治体の住宅家賃補助制度、生活困窮者自立支援制度だってある。障害基礎年金、障害厚生年金もある。

問題なのは制度じゃなくて、税金を取るときばかり、時には暴力(滞納処分)すら使ってふんだくる一方で、いざ払う段になると、制度を教えもしない、申請させない、僅かな過誤で却下する・・といった役所の受け身の姿勢にあると思う。

そしてそれを運営する役所は典型的な、標準的な幸福になるルートに乗った人たち。
結局、どんな制度を作り上げても、差別したい、不幸な人をそのままに留め置きたい、自分の立場は守りながら・・っていうクソみたいな発想が無くならなければ、何も変わらないと思うんだ。

そんな人たちがさ、思いついたようにやる氷河期世代採用?
腐臭がしてくるねぇ。偽善者と、何が何でも既得権を手放さず、こぼれ出た人を侮りながら幸運をむさぼりたいクズのイヤ~な匂いが。

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posted by かのぴ~ at 00:00| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする