2019年12月13日

貧乏人の世界に闖入した普通の人

ある時、夜行バスに乗り込むと、こんな人を見かけた。
IMG20191211225702.jpg
分かるかな?
リクライニングを最大まで倒して、ふんぞり返ってるわけだけど・・・バスの仕様にもよるんだけど、ものすごく後席が狭くなって乗り込みが困難になってるの。後ろの席の人、かわいそうに・・・と密かに同情したよ。IMG20191211225705.jpg

本人は全く意に介する様子もなく、快適に過ごしたようなのがまた空しい。
そして、少なくとも貧乏でカネがなくて夜行バスに乗っているようなクチには見えない。

バスの構造の方もおかしいんだけどね。
後ろの席が通常の状態で、前の席が最大リクライニングすると、後ろの席の人の目先20㎝程度のところに前の席の人の後頭部が来るという。


このカスみたいなおっさんが悪いとか、後ろの席の人(これもまたおっさんだった)がどうにかすべきとか、そんなおせっかいがしたいわけじゃない。この程度の理不尽、夜行バスではよく見かけることだ。

ボクが言いたいのは、貧乏なヤツがトラブルを起こしがちで、「貧乏人は精神的にも劣っている」だとか、「金持ちは鷹揚で精神的にも成熟してる」・・・なんてのは欺瞞だし、それどころか本当に文句を言うべき相手に文句を言わせないための分断じゃないか、ってことだ。

サービスを提供する会社(バス会社)は効率よく金をとることばかりを考え、不合理な構造の狭い車内に押し込める。
そのしわ寄せは客に行き、客同士のいがみ合いという形で現れる。
トラブルが起きても「お客様同士譲り合って~」とモラルの問題に押し込めて我関せず。

こういう構造になってないだろうか。
そして、すでに貧乏人は、それにすっかり取り込まれてしまって、世の中にモノ言う牙を折られてしまっていないか。

ちょっと前まで、試しに金持ちを、満員電車にブチ込んでみたらいいんじゃない?試しに、金持ちをエコノミークラスに押し込んだら?フェリーの3等ジュータンで雑魚寝で移動させたら?・・な~んて思ってたよ。
そうしたら金持ちだってすました顔を一変させて本性を表し、見苦しい場所の取り合い、押し合い、ひじ掛けの取り合いを演じるんじゃないかと思ってた。あるいは縮こまって我慢しながら不満を鬱積させるんじゃないか、と。

けど違ったんだ。

どう考えても場違いなこのオッサンは、人の迷惑もマナーも何するものぞ、と横柄な態度で快適に過ごした。
むしろ周囲の格安の移動手段を常用するような人たちがトラブルを避けようと我慢し、譲った。


こんな輸送の在り方が許されて良いはずがない、と怒ることも諦めさせられ、怒れば「貧乏人w」と嘲笑され、空気読んで押し黙って甘んじて効率化を追求したサービスのエサになり、金持ちは底からもうけを得て、たまにそういう世界に闖入したかと思えば、横柄にふるまい、「別に大したことないな」「快適だな」なんて勘違いを起こす。

そこにどうしようもない行き違いの虚しさを覚えたね、ボクは。


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posted by かのぴ~ at 12:05| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする