2019年10月02日

奴隷が奴隷を生贄に差し出した話

中学の時、校則で男子は坊主頭強制だった。
指で髪をつかんで、指の間から毛先が出ないこと、という基準で時々教師がチェックしたりしていた。

ボクは元々運動部で特に気にしていなかったんだけど、結構嫌がっている男子生徒は多かった。

ちなみに女子の頭髪制限は若干緩く、肩にかかる程度か、それ以上の場合は必ず縛ること、という程度のものだった。


中学1年の時だったか、2年の時だったか、ある日突然、普段別段親しいわけでもない、かといって全く知らないわけでもない同じクラスの男から話しかけられた。

曰く、一律丸刈りの校則を変えて欲しい、と教師に意見を挙げたいんだとか。
何故そんな話をボクにするのか、と思って聞いていると、どうもボクを代表として名前を入れて意見書として教師に出したいんだそうな。

別段丸刈り強制があろうがなかろうがどうでも良かったボクは、もちろん断った。
そんなこと特に思ってもいなかった上に、提出直前段階で初めて話を聞かされるボクが、代表者として名前を使われるというのはどういうことか、と。

彼は、「みんなのために代表しようという気持ちがないのか」、「自分さえ良ければ良いのか」、「みんなの希望をおまえが潰すのか」などと言う。
ボクはもう、わけが分からなかった。

自分たちは陰でコソコソ隠れて、不利益を避けるために誰かを差し出しつつ要求は通したいって根性が、ひたすらに下品で、到底協力する気になどなれない。

最後は、「だったら校則が変わったとしてもお前は長髪にするなよ!」と捨て台詞を残して去っていった。

結局、その請願が首尾よく代表者を設定して提出されたのか、ボクは知らない。
もしかしたら、ボクの承諾なしに勝手にボクの名前で出ていたかもしれないね。


この一件は暗澹とした気分にさせられた。
自分のいる場のどうしようもない病理が端的に表れているよね。



生徒にそんな卑劣な発想を持たせるような、硬直的で高圧的なルールを押し付ける学校。
主張するものは報復される、そう思うからこそ、生徒は陰に隠れて主張しようとするんだよね。

けど、生徒もただ弱者と言うわけでもなかった。
それを変えようとするときに、更に弱い生徒(と、ボクは思われていたってことだろう)を選び、犠牲を押し付けようとする。

どっちもカスだよね。

「権利を主張する前に義務を~云々」て頭の悪い教師の常套句だけど、なんだか言いたくなる教師の気持ちも多少理解できたね、この時ばかりは。


*言うまでもないですが、権利は義務の対価ではありません。
極めて根本的な常識なんだけど・・これが日本では通用しないんだよなぁ。日本人のこの異常な権利意識って、多くを頭の悪い教師に原因があるように思う。


ボクはこの奴隷みたいな学校も、奴隷同士の中で更に弱いものを見つけて落としいれようとする生徒達も、吐き気がするほど嫌いだった。
絶対このクソイナカの低脳中学のノリをそのままスライドさせたような、地元の底辺高校にだけはいくまい、とこのときに誓ったよ。


今思い出しても気分が悪い。
あのときのクズ教師とクズ生徒達はどうしているだろうか。

きっと、それはそれでクズ同士で、誰かを貶めながら、幸せにその世界の中では全うな人生を歩んでいるんじゃないだろうか。

あぁ、結局ボクは彼らの卑劣さに負けたようなものなのかもしれないな。


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posted by かのぴ~ at 23:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする